秋に美味しいウニは何故か春の季語、という話

ウニというのも大概不思議な生き物だ。
まず、ウニは生物としては棘皮動物門という大分類に属する。
生物の分類というのは大きい方から界・門・綱(こう)・目(モク)・科・属・種という順番にレベル分けしてくくっていくのが基本となっている。ヒト科、とかネコ科なんてのはよく耳にすると思うけど、あの科はこの分類レベルの一つ。
この他にも亜目とか上科とかがくっついてくる場合がある。亜種とかよく聞く単語ですよね。

ちなみにヒトは動物界・真正後生動物亜界・新口動物上門・脊索動物門・(中略)・ヒト属・ヒト種。略さなければとても記せないほど長い。霊長類ヒト科なんて手抜きは本来は許されないのだけれど、これだけ長ければ省略表記法のひとつやふたつ生まれようというものだ。
なお、霊長類とか哺乳類とか言うときに使う「類」というのは生物学的な分類では使わない用語である。ちょっと意外。

一方でウニであるが、動物界・棘皮動物門・ウニ綱ウニ。実にシンプル。
正確には、例えばムラサキウニという品種で言うとEuechinoidea亜綱・ホンウニ上目・ホンウニ目・ホンウニ亜目・ムラサキウニらしいのだが、それを加えたとしてもヒトに比べて極端に短いことがわかる。
世界全体で約900種、日本近海では140種程度が知られているらしいが、それが全部ウニ綱だというくらい大雑把なククリで分類されている。これには明確に理由があって、一つはウニが比較的原始的で分化が進んでいない生き物だということと、もう一つはそもそも分類研究があまり進んでいない、ということがあげられる。

まあ自分自身や自分たちによく似た生き物は当然詳しく研究するだろうし、その分、分類が細かくなるのは仕方ないのでヒトの分類がとても長くなってしまうのは致し方ないところ。
逆に言うと、ウニは真面目に研究したらまだまだ亜種とか亜目とかそういう分類が出来る生物かもしれないのだ。研究する気はとてもないけど。

このウニが属する棘皮動物門は、他にはヒトデやナマコなどが含まれる。意味としては棘のある皮を持つ生き物。大雑把。だが、表皮がザラザラしている生き物、という意味ではなんとなくわかる気がする。その他ウミユリなんかもここ。なぜだ。
この棘皮動物門だが、他の生物にない特徴を持つ。それは身体が五放射相称といって、要するに五芒星とか五角形とか、あんな感じなのである。したがって上下はあっても前後左右は存在しない。いや、360度、というか五放射相称なので72度ごとに5つの前方向があるのかもしれない。ヒトデなんかはこの典型で、5本の足すべてを均等に動かせる。
ウニは丸いじゃないか、と思われるかもしれないが、棘を排除してみたり、あるいは棘のない品種をよく見てみると分かるけど、たしかに五方向に筋が入っているのがわかる。イメージしにくい、という方はみかんを思い浮かべてみよう。皮の内側に5つの大きな房が入っている状態。それがウニの身体の構造だ。

さて、ウニのことを書いていたら存外長くなってしまった。
というかこれで実は書こうと思っていたこと半分も書いていない気がする。例えば食用の歴史とか、他国で食べられている例とか。食べ物を扱うブログとしてはそちらが先ではないか、と思わないでもないのだが、まあ生物的にオモシロイと思ったんだからしょうがない。そのあたりの話はまたウニを食べたときにでも書くとしよう。

ということで今日は「タパス&タパス 渋谷青山通り入口店」で雲丹のカルボナーラをいただく。
季節限定、もしかすると店舗限定かもしれない。とにかく濃厚な雲丹の香りが強く濃厚で、ドリンクバーですっきりとしたアイスティをもらっていただくと相性が良い。

【本日のお店情報】
店名:タパス&タパス 渋谷青山通り入口店
住所:東東京都渋谷区渋谷1-8-5 グローリア宮益坂ビル2F
営業時間等:
[月~金] 11:30~23:00
[土日祝] 11:30~22:30

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